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スイスドイツ語の壁

20070518_dinner1_1スイスでは、四つの言語が公用語となっています。標準ドイツ語(以下、ドイツ語)もそのうちの一つ。しかし、実際に使われているのはスイスドイツ語(以下、スイスジャーマン)という訛ったドイツ語。ドイツ語では「見る」はsehenですが、スイスジャーマンだとluegeのように、単語自体も違うことがあり、ドイツ人でさえ、スイスジャーマンは理解出来ないことがあるようです。    

チューリヒ滞在中、久しぶりにスイスジャーマンの試練を受けました。義父の兄弟夫婦が集まってディナーをした時のことです。みんなとてもいい人達で、私がテーブルについている間は標準ドイツ語で話してくれますが、床の上で遊んでいる娘をあやしに席をたつと、皆の共通言語はたちまちスイスジャーマンに。そして、私が再び席に戻ると上手に標準ドイツ語に切り替えてくれるのですが、時々、スイスジャーマンで盛り上がっている間はついついスイスジャーマンのままで会話が進んだりもします。そんな時、一人キョトンとしていると、義父がドイツ語や英語でゆっくりと説明し直してくれるのですが、申し訳ない気がします。「皆にドイツ語で話すようにと釘を刺しても全然構わないんだよ」とか「分からないことがあれば、すぐに会話を中断して聞いて」と言われますが、話が弾んでいる最中に、「ドイツ語でしゃべって」とか「今何て言ったの?」などと話の腰を折るような野暮なことはあまりしたくありません。スイス人同士がドイツ語で話す場合、英語で話すより、違和感があると聞きます。ですから、自分一人のためにドイツ語にして、と頼むには勇気がいるというか、ずうずうしくならないと出来ないような気もします。      

だったらスイスジャーマンを勉強すれば、と思われるかもしれませんが、旦那と義父は強固なドイツ語の推奨派。特に教授だった義父は、"正しい"ドイツ語の重要性を、ことあるごとく私に説明しました。職場などで使われる言葉はドイツ語ですし、物を書く時もドイツ語。ドイツ語という礎を固めてからスイスジャーマンを勉強しないと、こんがらがってしまってしまうよ、と。さらには、混ぜこぜで使うと学が無いように聞こえてしまうそうです。私としては、普段頻繁に使われるスイスジャーマンの方が有益ではないのかなぁ、と頭の片隅で思っているのですけれどもね。。。

こんな葛藤を胸に、これからドイツ語学校の宿題(もちろん、標準ドイツ語)に向かいます。。。

注:スイスジャーマンと言えど、地方によって更に細分化されます。微妙な違いを聞きたい方はこちらで。スイスジャーマン、本当に厄介です。

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ドイツ語」カテゴリの記事

コメント

大丈夫だー。「今なんて言ったの?」「どういう意味なの?」話の腰を折っても大丈夫だー。図図しくなって仲間入り。大丈夫だー。皆な貴女が好きだから。
義父さんの言うとおり、正統ドイツ語でまず基礎作り。今日も宿題がんばってください。それにしても、英語、ドイツ語、ロマ二ッシュ、スイスぎゃーマン、えっぎゃーマン?ジャーマンでした。いろいろ言葉が飛び交うなんて凄いね。

投稿: rosemary | 2007年5月21日 (月) 07時59分

rosemaryさん、いっそのこと、えっぎゃーマン、もとい、スイスジャーマンのことを、スイス語とでも呼ぶ方がずっとすっきりするのになぁ、と個人的に思うことがあります。歳を追うごとに、言語の切り替えが鈍くなってきている現在、ちょっぴり焦りを感じたりも。多言語に囲まれて、少しはボケ防止にはなっていると良いのですが。。。

投稿: ハイジ | 2007年5月21日 (月) 20時54分

ま、奥が深いというか、複雑ですね。なんでしたら、彼らに日本語を話してもらうか。。。

投稿: かんちゃん | 2007年5月22日 (火) 04時57分

ボケ防止なんてとんでもない。まだまだ若いのですからチャレンジのつもりで、やってみてね。のめりすぎにご注意あれ。。。
言葉は大事ですが、子育ては、もっと大事。成長が早い今の時期、見逃すのは勿体無い。。。とはいえ、ママタイムも大事。(何言ってるんだろう。)要は、どれも大事だけれど、バランスとポイントかな。

投稿: rosemary | 2007年5月22日 (火) 05時07分

かんちゃん。そっか、その手もあったか。でも、最近彼は、高めのトーンで「高い高~い」「おいで~」「パチパチパチ」ぐらいしか日本語では言ってないので、ちょっと怪しいかも。

投稿: ハイジ | 2007年5月22日 (火) 07時10分

rosemaryさん。「のめりすぎにご注意」ってのは、よくわかっていらっしゃる。何事も良い加減にいい加減に、ですね。

投稿: ハイジ | 2007年5月22日 (火) 07時13分

私にはまだその違いがよくわかりません。というか、ドイツ語習ってるのに、相変わらずこの辺の人が喋ってるドイツ語が理解できないの。これがスイスドイツ語というのかな?

難しいよね。習うにはハイジャーマンの方がいいんだろうけど、旦那さんやその家族と喋るときにはスイスドイツ語だもんね。家族の会話を理解したいという切実な気持ちもわかるし。その中で、よく頑張っておられると思います。

以前、私みたいにどうせ喋れない人間は、下手にハイジャーマン喋るよりは、英語の方が歓迎されるよ、と教えてもらったことがあります。それほどこの二つの違いは国を超えて大きいのかなぁ。日本語の方言訛りよりも根が深そうだよね。

投稿: よしこ | 2007年5月22日 (火) 16時29分

よしこさん。いやいや、私がドイツ語学校に通おうと思ったのは、よしこさんのドイツ語レッスンの話に触発されたからよ。(正直、育児の息抜きのためでもあるけど、ね)

ハイジャーマンを頑張って勉強しても、街で聞こえる言葉が分からない、ってのは結構もどかしいのよね。しかも、スイス人は数ヶ国語は自由自在に操れるから、結局英語になってたりするし。これじゃ、私のドイツ語が上達しないはずだわ。。ははは。

ドイツとスイスの関係もあるのでしょう。スイス人はハイジャーマンを話すことを嫌がるし、ドイツ人はスイスジャーマンを「ダサい」と思っているらしいし。なんか微妙。

投稿: ハイジ | 2007年5月23日 (水) 13時01分

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