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ブルゴーニュ旅行

20070717_cote_dor_1 【ブルゴーニュへ】 初めて3人で家族旅行。目的地として選んだのは、ブルゴーニュ。ワイン巡りをしたいという私の我侭がきっかけだったのですが、子連れで旅行をした友人の話にも後押しされました。ブルゴーニュは、ここバーゼルからは車で3時間弱。陸続きのヨーロッパならではですね。娘のために、玩具もたくさん車に詰め込み、いざ出発。子連れ旅行は大変だと思ってこの一年間はなかなか踏み切れずにいましたが、友人の話の通り、家事の煩わしさからも解放され、私も旦那もフルタイムで娘にアテンド出来るので、娘はいつもよりご機嫌で、親子ともども楽しめた旅行となりました。

20070718_patriarche_4 【ワイン巡り】 ボルドーと双璧をなすブルゴーニュは、ピノ・ノワールという単一品種でワインが造られます。個人的にワインはピノよりカベルネ、という拘りがあったのですが、今回ワインの都ボーヌでワインツアーを堪能し、ピノも捨てたもんじゃないぞ、と思うように。ボルドーと違い、畑が細かく分割され農民に分配された歴史があるゆえか、大体が小規模経営なのです。同じぶどうの品種なのに、お隣の畑は土壌も生産者も違う、よってワインの味も異なる、、、そんな面白み・味わいがありますね。ボーヌには、「Patriarche」という、400万本のワインを貯蔵する酒商があります。そこのカーブでワインテイスティングをしたときのこと。カーブの薄暗さがよかったのか、ワインや樽の香りが染み込んだカーブの空気に酔ったのか、娘はタイミング良く寝てくれました。そして商談の際には、しっかり起きて、積極的に参加してくれたりも。おかげで(?)ディスカウント付きで70本のワインの仕入れに成功しました。これらのワインを味わう暁には、車を走らせたコート・ドール(黄金の丘)を思い出すことでしょう。20070718_negotiation 

20070719_fontenay2_1 【中世への旅】 新しい物がもてはやされる現代。今回の旅行では、その対極とまではいかないまでも、中世の雰囲気にどっぷり浸りながら、古いものを大事にする文化を目の当たりにしてきました。例えば、スペインの聖地サンティアーゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の出発地でもあり、マグダラのマリアが祀られていると言われている「永遠の丘」ヴェズレー。それから、現存するシトー派修道院の中で最も古いフォントネー修道院。 この二つは世界文化遺産としても登録されています。特にフォントネー修道院は、祭壇もステンドグラスなど余計な装飾が一切無く、あるのは母子像のみという質素ながら、凛とした佇まい。戒律を厳格に守る、ストイックなまでのシトー派の生活を垣間見ることができました。宿泊に関しては、ボーヌでは12世紀のホテル、アヴァロンではナポレオンが演説を行ったホテルなどに泊まり、昼も夜も歴史の重み感じてみたり。ヨーロッパでは、歴史的建造物だけでなく、一般の建物も平気で数百年前だったりします。ヨーロッパならではの魅力なのでしょう。ちなみに、日本では、築10年でも古いかな、と思ってしまいます。古いものに対する価値観・歴史の概念も違うのでしょうね。

20070720_food_1 【食事】 美食の里、ブルゴーニュで夜な夜な洒落たディナーを、なんて楽しみにしていたのですが、結局、名物の牛ホホ肉の赤ワイン煮もカマンベールのフリットも食することが出来ませんでした。「子供が動き回るようになると落ち着いて食事も出来なくなるよ」と聞いてはいたものの、本当だったのですね。カフェレストランでワイン1杯とクレープやサラダなどの手っ取り早く出してもらえる一品を10分そこらでかっ込むのがやっと。。。あとは、娘をあやしたり、食べさせたり、追っかけたり、とせわしない時間を過ごしました。お店のかたが絵本を持ってきてくれても、愚図り出した娘はそのまま絵本を投げ出したり。。。普段は忍耐強い旦那でさえ、「ゆっくり食事が出来ないね」ともらす始末。外食しながらゆったりと舌鼓を打てる日は来るのでしょうか。。。 20070721_breakfast

20070718_hospice_de_beaune 【帰宅】 日常生活を送っていると、無性に旅に出たくなる時があります。そして、いざ旅に出ると、五感をフルに使って刺激を受けてリフレッシュ。でも、それが連日続くと、家が恋しくなるから不思議です。あれだけ非日常を求めていたのに、日常に戻りたくなり、「おうち」という見慣れた環境にホッとする。。。そんな繰り返しのようです。今日からは、また家族3人の日常生活に戻りました。

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コメント

おかえりー。素敵な旅行だったみたいね。ワイン70本仕入れって、そちらはそういう単位なの??うらやましいけど、そんなにあったらあっただけ飲んじゃいそう。ヴィンヤードにはまだ葡萄はなってないのかな?私は2回ワイナリーを訪れたことがあるけどいつも春で葡萄がなっている木を見たことがない。今度は秋に行ってみたいわ。今度どこかに写真Uploadして。もっと見たい。

投稿: fumi | 2007年7月23日 (月) 00時35分

お帰りなさい!旅も長くなると「おうち」が恋しくなるもの....でも興奮醒めやらぬうちにと、なが~い休暇の報告ありがとう。、楽しく読みましたよ。Bourgogne地方、中心都市がディジョン。鼻をつまんで発音すると、それらしく聞こえるから自分でやってて、可笑しくなります。さてさて子ずれの初旅行、どんなだったか興味津々でした。落ち着いて食事が出来なかったのは残念だけど、ワインはしっかり堪能したようですね。Nちゃんも、もう2~3年すれば、一緒に外食を楽しめるようになると思いますよ。そしたら牛のホホ肉の赤ワイン煮を食べにもう一度バーガンディに、戻ってみよう!!!
う~ん....写真を見ながらこのブログを読んでると、一緒にフランス東部を旅した気分。
安上がりの旅が出来ました。続編あり、ですか?


投稿: rosemary | 2007年7月23日 (月) 04時35分

戻ってきましたね!しかし70本とは、すごい!でも、わかる、わかる。試飲してると酔いも手伝って、どんどん欲しくなっちゃうんだよね。

フォントネー、うちも行きたかったのだけど、途中で断念してしまったのよね。また次の機会ということで、旦那も追加でワインが欲しいみたいだし、せっついてみよう。

子供連れの旅は、確かに食事はゆっくり楽しめないのが難点だけど、それでもその辺のカフェのサラダでも、フランスは美味しかったでしょう?盛り付けも洗練されてる感じがするしね。

旅行は楽しいけれど、家に帰ってくるとやっぱり家は落ち着くなあと思うのは私も同じ。それがリフレッシュということなんだろうね。天気にも恵まれたみたいだし、いい旅ができてよかったね。後日詳しい話を聞かせてください。

投稿: よしこ | 2007年7月23日 (月) 08時13分

こんにちは。美しい写真ですね。私達も南フランスに出掛けてみようと計画したままです。
 好奇心旺盛な子供にはまだ南フランスの情緒は早いかな?
 車で3時間は近いですね。フランス語を話す人々もバーゼルには多いのですか?
 私もフランスのチーズ大好きです。ワインは好きですが、美味しいくらいしか言えません。ブルゴーニュで過ごされた日々は私にはとても現実味を帯びています。それでも出掛けるっていう行動力は羨ましいです。

投稿: apfeli | 2007年7月23日 (月) 21時54分

fumiさん、ふふふ、やはりワインに反応してくれたのね。葡萄は既になってたよ。色づく前なので、黄緑色なのだけれど、キャンディみたいにとっても可愛くて綺麗で。あいにくクローズアップの写真が無いけれど、秋から始まるワイン祭を狙って、いつか一緒に見に(&飲みに)行こうよ。
70本のワインは、数年間は寝かせたほうがいいらしいので、もどかしいけれど、当面はスーパーの安いワインで我慢かな。。。帰路は、エスパスでも、70本積むと、ぎゅうぎゅうな感じでした。

投稿: ハイジ | 2007年7月24日 (火) 20時25分

rosemaryさん、私はフランス語はからきしダメですけど、色々な人に助けてもらったので、「メルシーボークー」だけはそれっぽく言えるようになりました。(こんな時は)フランス語も自由にあやつれるMが頼もしく見えたりも。
今までの旅行は、双方の両親がいてくれましたからねー。三人だけの旅行となると不安もありましたけれど、フランスはスイス同様、子連れにもやさしい国ですし、産むが安しとは良く言ったもので、案外すんなりといきました。ワインカーブにも修道院にも教会にも大型ベビーカーで入れちゃうのですもの。rosemaryさんが興味ありそうな買い物編とか裏話編、ちょっと書いてみようかな。

投稿: ハイジ | 2007年7月24日 (火) 20時27分

よしこさん、ただいま~。マネっこして、ブルゴーニュに行って本当に良かったわ。教えてくれてどうもありがとう。ワインも文化巡りも最高でした。グルメ三昧までは達しなかったけれど、たしかにサラダもパンも美味しかったし、良しとしなくっちゃね。スイスの食事に慣れてしまうと、いいんだか悪いんだか、どこへ行っても美味しく感じられちゃうようで。。。さてと、次はどこへ行こう。また後追い旅行しちゃおうかしら。ところで、試飲で酔っ払ってしまうなんて、弱くなっちゃったようで。。。お互い鍛え直さないとね?!

投稿: ハイジ | 2007年7月24日 (火) 20時28分

apfeliさん、月齢が低いうちは旅行は難しいかもしれませんが、一歳ぐらいになると、旅行も思ったよりは大変ではないかもしれません。なんせ、旅行中は家事から解放されて、観光しつつも思う存分子供に構ってあげられることができますから。それに、親がワクワクしていると、子供にも伝わるようで、家族みんなででハイテンションになっていました。
南仏もいいですね~。私はカンヌとモナコの間にある、エズという小さな村に恋してしまったことがあります。apfeliさんもいつか旅行が実現できるといいですね!

投稿: ハイジ | 2007年7月24日 (火) 20時30分

ブルゴーニュ、私はまだ行った事がないのですが、写真やハイジさんのレポートを拝見する限り、とっても素敵な所。なんとなく、子連れにはちょっと難しいんじゃないかしら・・・と敬遠してしまいそうですが、家族3人、とっても楽しまれたようで、私も機会があったら子供を連れて遊びに行って来たいと思います。

小さい子供がいると落ち着いて食事というわけにはいかないですよね・・・。早食いになるし、ゆっくり味わってなどいられなくなりますが、家族3人、それはそれで楽しいかなーと思います。

ハイジさんのように詳しくはないですが、私も夫もワインが好きなので、ワイン70本!購入とは羨ましい。 しばらく買い物のことを考えなくて済みますね!

それにしても、ハイジさんの文章って、素敵。いつもすごいなー、と拝見させてもらっています。

投稿: Lia | 2007年7月24日 (火) 20時41分

Liaさん、ブルゴーニュは、ワイン好きにはオススメですよー。娘は、歩くといってもまだ範囲が限られているので何とかなりますが、これから自由に歩き回れるようになると、果たしてどうなるのでしょう(ドキドキ。)既に「また行きたい」と思っているのですけどね。ちなみに、私は詳しいわけではなくって、単なる飲んべぇなんです。って告白しちゃいました。
やっぱり早食いになっちゃいますよね。ひどいときは、立ったまま食事していますから。でも、一時だけのことなんですものね。ひたすら忍耐、です。
なんか、文章を褒めて頂いちゃいましたが、実は「日本語、変よ」と指摘されること、多いんです。それより、Liaさんの文章は温かくて、お人柄がしのばれるようで素敵だなぁって思っています。

投稿: ハイジ | 2007年7月24日 (火) 22時16分

お帰りなさーい!ブルゴーニュ旅行、満喫できて良かったですね。一週間なんて羨ましいわぁ。ゆっくりご飯ができないのは残念でしたけれど、Nちゃんがはしゃいでる様子が写真から伝わってきます。
そしてワイナリーでの70本のお買い物、大切に寝かせてNちゃんが大きくなったら写真を見ながら一緒に飲んだりするのかしら?
素敵な紀行文のおかげで、行った事もないおフランスがちょっと身近に感じられました。

投稿: CACA | 2007年7月25日 (水) 04時32分

CACAさん、ただいまー!一週間のバカンスだと、娘のペースにあわせてゆったりと行動出来ました。ボーヌとディジョンでは街中にメリーゴーランドがあって、そんなのに乗ってみたり、そこここにある公園やお庭で遊ばせたり。ホテル代、食事代、ガソリン代(←フランスでは、日本・スイスより高いです。)、ワイン代(←比重としてはこれが一番大きいか)と、結構かさんじゃうけどね。。。
ワインは、娘が大きくなってから写真を見ながら飲む、、、、いいアイディアだわ。ただ、それまで待てるかだ。

投稿: ハイジ | 2007年7月25日 (水) 21時17分

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