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初秋の一人美術館巡り

20070904_kuntmuseum 今日は、週に一回のベビーシッターの日。娘を預けた後、この日は普段とは違い、バーゼル市民美術館に向かいました。秋風に乗せられて。

この美術館は、8年前にも訪れたことがあるのですが、珠玉のコレクションの数々は何度見ても見飽きることは無いですね。この美術館は、1671年にバーゼルの市民たちが自ら設立した、世界最古の公共美術館です。芸術が貴族の娯楽だった時代に、非常に稀有な美術館だったことでしょう。至宝の中には、レンブラント、クレー、ホドラー、ルノワール、モネ、ピカソ等そうそうたる名作が含まれます。

現在は、アメリカ人のアーティストJasper Johns展も特別展として開催中なので、こちらも観賞してきました。彼の1950年代以降の初期の作品を展示するのは、欧州の中ではこの美術館が初とのこと。Jasper Johnsは、ポップアートの先駆者の一人とも言われていますが、その作品は、美術という概念を覆されるほど奇抜です。絵画自体に、椅子や新聞紙やスプーンなどがアタッチされているのです。また、数字や標的や物差しなど、平面的なものや抽象的なものが多く描かれていました。美術とは「美しいもの」という方程式はここでは当てはまらず、「人はどんな物差しを持って世界を認識し、物についての概念や形象を自分の物とするのか」と作者の問いかけに対峙することになります。美術を鑑賞しながら、哲学に浸ってみたい気分にさせられました。

一通り見終わった後は、隣接のカフェに入り、一息つきます。ゆっくりカップチーノをすすって。エントランスにつながる中庭に面しているので、ピープルウォッチングも出来ます。ふと見上げると、猫背気味にベビーカーを押す女性も通りすがってゆきました。娘は今やベビーシッターさんにも懐いて安心して預けられるようになったものの、娘と同年齢の子やその母親を見ると、シンパシーを感じて、落ち着かなくなってきます。子離れが出来ていないのは私の方でしょうか。そそくさとお会計を済まし、娘を引き取りにベビーシッターさんの家へと急ぎました。

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