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祖母と娘の顔合わせ

20071013_grandma1 祖母との再会を果たすため、那須で行われた結婚式の後は、会津を目指して更に北上します。

祖母にとっては、私が初孫だったこともあり、いつも可愛がってもらった甘い記憶があります。餃子やビーフンなど料理が上手で、手早く、かつ大量にこしらえてくれるのが祖母の特技。祖母自身は長崎チャンポンなどが好きで、一緒に食べ歩きをしたものでした。私が大学生のときには、恵比寿のマンションに泊めてもらい、祖母とデートをするのが楽しみだったことも。北海道気質らしく大らかで、いつも前向きで活動的な、自慢のハイカラおばぁちゃん。

その祖母は、認知症と診断されてから現在は施設で介護を受けています。もう大分前から家族の名前も分かりませんし、会話も成り立たず、意思の疎通をはかることも出来ません。これまで幾度かお見舞いに行きましたが、その都度、ミラクルが起こってくれないかと密かに願ったりしました。昔のように陽気に祖母とおしゃべり出来るようにならないものだろうか、と。その願いもむなしく、症状は良くも悪くもなりません。ただ、せめてもの救いが、お肌も白髪も綺麗な祖母の姿。周りのかたがたに日頃からよくお世話になっていることが分かります。

この日初めて、祖母に我が娘を紹介しました。最初は娘は人見知りで泣き出す始末でしたが、徐々に距離も縮まり、打ち解け始めます。母によると、この日は、祖母は今までにないしっかりとした反応があったそうです。娘を見ながら「可愛いねぇ」と目を細めたり、娘のいたずらに対し、「あらららら」と声を出したり。心がつながったようで、私も涙が出そうになりました。これが、もしかしたら、小さいミラクルだったのかもしれません。また来るね、と笑顔でお別れしました。

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コメント

こんにちは。なぜかいつも此方に伺うと「あっ」と私にも思い当たる節があったり、私も感じたことのあるような気持ちを見つけることがあります。
 私には仙台に祖父母がおりました。祖母は一昨年亡くなりました。私が最後にあったときは私のことも最初は思い出せず、翌日は帰り際に思い出してくれ、ボーっとした生気の無い顔に本当に悲しくなりました。祖父は戦争から帰ってきた同じグループの中の唯一の人間です。前回の日本帰国で息子にも主人にも初めて逢いました。私が妊娠中に集中治療室に居た頃毎日母に電話をして「大丈夫か?様態はどうだ?」と訊いてくれていたそうです。このこともあって私達と対面した時には涙を流していました。息子を膝に乗せてとても嬉しそうでした。祖父も要介護2ですがバイクで病院に通う逞しい大好きな大好きな祖父です。

投稿: apfeli | 2007年10月16日 (火) 16時27分

子供ができて家族の愛情や重要さがしみじみと感じられるようになりました。負うた子に教わるとは先人は本当に上手いことを言ったものです。ハイジさんのお気持ち、とてもよく分かる気がしています。

投稿: apfeli | 2007年10月16日 (火) 16時29分

可愛いねぇ、と言ってくれた事、どんなにか嬉しかったことでしょうね。
お祖母さま、写真ではつやもあってお元気そうなのに。。。とても難しい病気ですよね。

名前が分からなくても、会話にならなくても、家族と会い、“何か”はきっと感じてるはず、と思います。もしかしたら家族だからこそ言葉も必要ないのかも。と、思いたいです。
そしてNちゃんも“何か”を感じたと思います。

投稿: CACA | 2007年10月17日 (水) 19時58分

apfeliさん、実はこの話はブログにアップしようかどうか迷ったんです。でも、悩んだ末に、思い切ってアップしました。大好きな祖母のことを少しだけでも書き留めておきたいという気持ちからでしょうか。共感していただけて私も嬉しいです。同じように幼い子を抱え、海外に在住ということで、これからも体験談などを共有していけたら大変心強いです。御祖父様もどうぞお大事になさいますよう。。。

投稿: ハイジ | 2007年10月18日 (木) 14時37分

CACAさん、そうなんです、祖母の「可愛いねぇ」という言葉が身にしみて嬉しかったです。祖母なくしては、私の可愛い娘だってこの世にいなかった訳ですし。祖母も娘も何かを感じてくれたと信じつつ、血のつながりの重みをかみしめています。
この病気に対する、根本的な治療法があればと良いのですけれどね。。。普段は伯母、時折母もお世話をしています。今、私に出来ることは無いのですけれど、刺激が大事らしいので、次回の帰省時もまた会津まで足を伸ばしたいと思っています。

投稿: ハイジ | 2007年10月18日 (木) 14時39分

おっしゃるとおり、二人の心がつなかったのでしょうね。子供って本当に不思議な力を持っているんだな、とつくづく思います。
皆さんが素敵な一時を一緒に過ごされたことがよく伝わってきました。
また近いうちにお子さんを連れて会いに行けるといいですね。

投稿: Lia | 2007年10月18日 (木) 19時17分

Liaさん、本当に子供って不思議な力を持っています。かつては夫・両親・妹とも対峙し、自分勝手に生きてきた時期がありましたけど、娘が生まれてからは、家族の絆を強く感じるようになりました。うちの場合「子は家族の鎹」です。
また祖母に会いに、一年に一回は帰国したいと思っています。特に、2歳になるまでは航空券が安いですし、また来年6月までに日本に里帰りをしたいなと思っています。

投稿: ハイジ | 2007年10月20日 (土) 13時46分

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