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子育て不安

20080218_kannenfeldpark1 私は子供の頃の記憶を辿ると、良い思い出も沢山ありますが、子供ながらに納得がいかなかった事も多く、それなりの不満や傷も背負って生きてきたのだと思います。実際、子育てをしていると、子供の頃に感じた、暖かい安心感にも似た、幸せな感情に満たされることも多いのですが、時には、育ち損なった部分がじわじわと浮き彫りになることもあり、育児に対する自信が揺らいだりすることもあります。「母親になってはじめて、それまで気づかなかった心の欠損感という傷に触れる」人は少なからずいるのではないでしょうか。
 
そんな不安を払拭すべく、勇気を与えてくれたのが、「子育て不安の心理相談」(田中千穂子著)。子供の成長過程を綴った育児書とは異なり、子育ての主体である母親に向けた、応援歌とも言うべき心理相談の本です。特に印象に残っているのは、「おとなも未完成。人は一生心理的変容と成長をとげてゆくもの。最終的には『自分になる』『自分らしく生きる』」ことだそうです。そして、そんな未完成なおとなが未完成の子に出来ることは、教育する、正しく導くといったいったおこがましいことではなく、「失敗し、傷を受けてもそれでもつぶれてしまわずに立ち直り、一生懸命に模索しながら生きる、その姿を見せること」だそうです。抜粋した部分だけ書くと、やけに重たく、堅苦しく聞こえてしまいそうですが、私自身は、読み進めながら、肩の力が抜けるような気がしました。
  
その他、臨床心理士である著者が、これまでに見てきた子供達の例も具体的に挙げられ、ハッとさせられる事例も幾つかありました。私のように、「育児」とは「育自」、はたまた「自分探し」の旅なのかもしれないなぁ、と漠然と思っているような人におススメです。
 
20080218_2 素敵な本との出合いは、これまた縁なのかもしれません。mimaさん、どうも有難うございました。
 
 
 
最近のハマリごとですが、「窓~、見る~。」と言います。そして、毎回偉大なる発見をしたかのように、「飛行機!」「バス!」と得意げです。

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「育児」カテゴリの記事

コメント

大きなガラス窓の向こうに見えるもの。Nちゃんの指差す先には、偉大なる発見があるんですね。可愛い横顔に、真剣な目。一緒にハマッテみたいです。子育て不安はいつの時代にも、誰にでもあるのですね。「絶対」も「完全」もない育児はまさに自分育て、母親の気持ちのゆとりが、子供の感性や情緒を育てる上で、どんなに大事かを思い知らされます。心の傷や、不安を和らげてくれる、いい本に出会いましたね。育児から離れた人にも、読む価値がありそうですね。心の余裕、ゆとりが欠如する時代です。ゆとりは何処から生まれるか?と考えると自分を丸ごと認めること、、未完成な部分もみんな認めること。躓いても失敗しても、模索しながら自分らしく、ひたむき生きること。大きな意味で、人生に繋がるこのテーマ、あらためて考えるいい機会になりました。

投稿: rosemary | 2008年2月21日 (木) 13時41分

影絵のような母娘の写真。素晴らしいです。またタイトルにぴったりなのでびっくりしました。手をしっかりと握り合っているので、ほっとしました。

投稿: rosemary | 2008年2月21日 (木) 13時47分

rosemaryさん、そうですね、、、なんとなく頭の中でわかっていたけれど、対峙することを避けていたような自分自身の問題。。。もちろん正解なんてないでしょうし、これからも自分自身の課題は沢山あるのですが、私の場合はこの本を読んで、少し気持ちが楽になりました。「自分を丸ごと認めること、、未完成な部分もみんな認めること。」はとても大事。でも、一番難しかったりします。でも、ま、未完成だからこそ、人間って面白いのかもしれませんしね。(開き直り?)

投稿: ハイジ | 2008年2月21日 (木) 22時48分

子供ができてから、自分にダメな部分が増えたような気がしてたけど、そうじゃないんだね。30年間、自身の嫌いだった部分、欠落してた部分、でも蓋をして見ないようにしてた部分を、まざまざと見せ付けられるようになったんだろう。毎日落ち込むこと多いよ。

「もっと子育てを楽しんで」なんてよく言われるけれど、今は無我夢中でそんな余裕ないな。でもそんな必死でもがいている母親を見て、「お母さんは完璧ではないけれど、一生懸命頑張ってるんだなあ。」と、何となくでもいつか子供が感じてくれればいいのかな。

育児って、これまでにやってきた何よりも大変で思い通りにならない仕事。ダメな自分にイライラしながらも、何かしら自分も成長しているはずだと信じて、頑張っていこうね、これからも。

投稿: よしこ | 2008年2月22日 (金) 07時47分

私もこの本を、4人の男の子のお父さんである友人から貰いました。
2,3年前に貰った物なので、息子が思春期に入った頃だったでしょうか?
読んで何か、ホッとさせられた気がしました。
よく人から、「子供を持ってみて、初めて親のありがたさや、大変さが分かったでしょう?」と言われるのですが、もちろんそう思うことも多いのですが、反対に私は、息子の子育てを通して初めて、親(特に同性である母親)の間違いに気付くこともありました。そのことで、自分が大人になってから、母を批判的に見てしまったこともありましたが、ホント、大人も未完成なのですよね。
今の自分より、ずーっと若かった母のことも、そうやって見られるようになって来ました。
子育てって、一代で終わるものじゃないのかもね?
Nちゃんは、窓の外に繋がる、どんな世界を見ているのかしら?


投稿: mima | 2008年2月22日 (金) 21時25分

この本、私もぜひ購入してよんでみようと思います。
私も子育てする自分に自身喪失することが多々あり、鬱のつぼにはまり込むようになってしまうんです。
子育てをすることによって、よりクリアに浮き彫りになる自分のありのままの姿。自分の子供を普通に生活できる人間に育てていくという、子育てプロジェクトにもろにかかわるという、責任の重み。私にとっては、ほんとに人生最大の事業。これに真摯に取り組めば、きっと強い、確固たる自分を築いていけると信じています。

投稿: saharu | 2008年2月23日 (土) 20時56分

よしこさん、きっと、今まで職場で仕事をスムーズにこなしてきた人こそ、思い通りにはいかない育児の壁につきあたって悩んじゃうのかもね。よしこさんなんて、すごく効率的かつ論理的だし、仕事もテキパキこなしていたんだろうなぁってすぐに想像できちゃうもん。今、冷静になって思うに、子供が生まれて、ダメな部分を認識するようになっただけでも少しは成長なのかもしれないよね。日々のお世話は心身ともに疲れ果てることがあるけれど、自分の糧になっているものもあると信じてがんばろうね。これからもよろしくね。

投稿: ハイジ | 2008年2月24日 (日) 08時00分

mimaさん、大切な本を貸して下さり、どうも有難うございました。深く心に残っています。育児は、喜びや勇気を与えてくれることもあるのですが、自分の嫌な部分があからさまになると、親にその責任をなすりつけたくなったり(甘え文化の典型的な悪い面かもしれませんね)、まだまだ未熟で幼稚な私がいます。でも、そもそも完璧な子育てなんですし、自分なりのベストを尽くすしかないのでしょうね。本当に、子育てって一世代で終わるものではない気がします。脈々と幾世代にわたり続く親子関係の絆。そして今ここに私達親子がいるんだなぁと感じています。

投稿: ハイジ | 2008年2月24日 (日) 08時01分

saharuさん、優しくて穏やかで丁寧なお母さん振りをいつも拝見していて、自信喪失することもあるんだ、同じだなぁ、と内心ホッとしてしまいました。この本には、「子供は育ちゆく力が内在化されている」と書いてあります。とは言え、真剣だからこそ、責任感が強いからこそ、子供を育てようと人一倍頑張ってしまうのでしょうね。育児って過保護でも過干渉でも放任でもいけないし、あまり構え過ぎてもいけないし、、、本当に難しい。ともかく、子育てプロジェクト、一緒にがんばりましょうね!

投稿: ハイジ | 2008年2月24日 (日) 08時05分

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