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華麗なるドレスデン1

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「エルベの真珠」「ザクセンの宝石」「百塔の都」「北のフィレンツェ」などと謳われている街、ドレスデン。

 

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旧東ドイツの街ですが、薄暗いイメージはこれっぽっちも感じられず、人口は50万人程度でニュルンベルクとほぼ一緒なのに、煌びやかさという点ではドレスデンに断然軍配が上がります。第二次世界大戦で壊滅状態に追い込まれたものの、見事な復興を遂げており、芸術と文化の宝庫でもあったザクセン王国の栄華を、今に伝え続けている街。先週末、ドレスデンへ小旅行をしてきました。

 

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金曜日の夕方出発。行きは渋滞に巻き込まれ、3時間のところが4時間の道のりとなってしまいましたが、週末旅行としては、ニュルンベルクからはほど良い具合。

 

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滞在したのはウェスティン・べレビュー。

 

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新市街に位置し、部屋からはエルベ側をはさんで旧市街が見えます。

 

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チェックイン後、早速向かった旧市街。この「ドレスデンのエルベ川流域」は2004年に世界文化遺産に登録されましたが、新しく橋をもう一本かけたために景観が損なわれたということで、2009年に登録が抹消されました。世界遺産の名より、生活の利便を選んだ結果とはいえ、新しい橋は中心地から5kmほど離れていて、許容範囲じゃないの、とすでにドレスデンに肩入れ。

 

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新市街と旧市街を結ぶアウグスト橋は、旧市街を眺められるビュースポットでもあります。石畳で情緒たっぷり。ちなみに、エルベ川は北海まで続いているんですね。

 

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エルベ川沿いの川原では、休憩する人や、魚釣りをしている人もいて、長閑な雰囲気。

 

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夜のツヴィンガー宮殿。アウグスト強王が17年の歳月をかけて完成させた宮殿です。今は、アルテ・マイスター絵画館やマイセン博物館などが入っています。夜の町は中世に迷い込んだような気分になりますね。

 

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この日は、翌日に備えて早めにひきあげます。帰り路、丸いお月様が見えました。

 

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翌朝は、ブリュールのテラスで朝食を。ここは、もともとブリュール伯爵が所有していた庭園を、アウグスト2世が買い取り、見晴らし台として造り直したそうです。ゲーテは、「ヨーロッパ随一のバルコニー」と褒めたたえたとか。

 

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まずは、街の概要をつかもうと、15分置きに出ている市内観光バスに乗り、1時間半の観光。市内だけでなく、少し郊外の風景を見られたのも良かったです。緑の多い街という印象。

 

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バスから見たフォルクスワーゲンの工場。この「ガラスの工場」では、生産工場の床はフローリング、排煙や廃液などは出さない、1日の生産台数は40台程度にとどめるなど、工場というより、見せるための博物館といった雰囲気だそうです。

 

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バスから降りた後、まず向かったのがこちら。「君主の行列(Fürstenzug)」と呼ばれるドレスデン王宮の巨大壁画です。この壁画は戦争の被害を免れた希有な記念物。約25000枚のマイセンのタイルを使用し、長さは約100mにも及びます。ザクセン王国の歴代君主や芸術家らが描かれています。

 

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そして、聖母教会(Frauenkirche)。バロック建築芸術の最高峰傑作と言われるプロテスタント教会です。17年をかけ建設されたこの教会は、1945年2月の爆撃によって焼失。東ドイツ時代を通して、戦争の悲惨さを伝える象徴として廃墟のまま残されましたが、自由化、ドイツ統合とともに、1994年から再建が始まり、2005年に工事が完了、見事な姿で蘇りました。

 

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この教会の特徴でもある、ドームの内側、クーポラを登りました。湿度の問題か、除湿機があちこちにあり、実際、壁が少し剥がれ落ちている箇所(我が家の地下室と一緒。。。)があったのが、若干気になった点。。。

 

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教会の塔からの眺めです。再建は、瓦礫から掘り出した石材を可能な限り元の場所にはめ込む、という作業で、「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」と評されたそうです。そんなドレスデンのシンボルともいえる、聖母教会の歴史にしばし思いを馳せて。

 

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オペラハウスを背にして劇場前で撮った写真。右手はレジデンツ城(Residenzschloss)、左手はカトリック旧宮廷教会(Katholische Hofkirche)。レジデンツ城は、歴代のザクセン王の住居になっていましたが、大空襲で崩壊。2006年に再建工事が終わり、当時の姿を取り戻しました。
カトリック旧宮廷教会の屋根の上に並んだ、78人の聖人像が目を引きます。

 

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ゼンパー・オペラ(Semper Oper)は、建築家ゼンパーが手掛けたルネッサンス様式の美しいオペラハウス。ワーグナーの「さまよえるオランダ人」や「タンホイザー」が初演されたそうです。大空襲により破壊されましたが、1985年に修復されました。

 

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8月はシーズンオフで公演がなかったので、ガイドツアーにだけ参加することに。豪華な内装を見るだけでも、その価値はありました。

 

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ガイドさんの話の中にあった、復興は安い旧東ドイツの労働力があったからこそ出来たこと、王侯貴族のボックス席は、前方の舞台のすぐ脇にあったそうで、その理由は見られてなんぼという虚栄のためだということ、劇場の前方に設置されたランゲ&ゾーネによる5分時計は、時間を何度も確認する必要があったため、とそんな事が印象に残っています。

続く。

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コメント

どこを切り取ってもドレスデンは絵になる街という印象ですね。落ち着いた雰囲気の中にも華麗なる佇まいの教会や宮殿。。真珠、宝石、百塔の都、北のフィレンツエと喩えられるのも、納得です。写真がほんとに綺麗!!絵葉書みたいです。きっとドレスデンの歴史を知れば知るほど、建造物や絵画など奥が深いのでしょうね。

それにしても日本とドイツ、第二次世界大戦の同盟国でしたが、戦争のけじめは見習わなくてはいけません。隣国韓国の慰安婦問題や、南方の島に残された遺骨問題などまだまだ未解決のことがあるようです。折りしも今日は日本の敗戦(=終戦)記念日です。

投稿: papaya | 2012年8月15日 (水) 07時44分

papayaさん、美術の好きなpapayaさんたちにとっては、魅力的な街だと思います。ぜひいつか訪れてみて、いや、一緒に行きましょうね!ドレスデンという映画はもう見ましたか?重たい戦争映画ですが、おススメです。聖母教会を観る印象も変わってくるかも。
敗戦記念日、、、そうでしたね。こちらの人と接していると、自国の歴史にも詳しいし、しっかりと意見を持っているので、日本の歴史をもう少ししっかり学んでおけばよかったと後悔します。。。教科書の数行ではなく、ドキュメンタリーなどの映像なども駆使して、当時の事を学ぶ教材があれば良いのですけれどね。。。

投稿: ハイジ | 2012年8月16日 (木) 15時37分

はじめまして。

近々にドレスデンに宿泊予定がありましてVWの”ガラスの工場”情報を探してこちらにたどり着きました。

恐れ入ります、お聞きしたいのですが、こちらは予約なしで入れましたでしょうか。

Graserne Manufacturの英語ページをみると特別イベントがない日は入れるようなことが書いてあるのですが、どうなのかなー・・・と。

VWユーザーの友人にグッズを土産にしようかなと考えておりまして。

申し訳ありません、いきなり。
もし出来ましたら教えて頂けたら幸甚です。

投稿: yy | 2012年9月12日 (水) 13時47分

yyさん、こちらの工場は、観光バスの外から見ただけで、私は中には入っていないんです。義理の両親が中を見学して薦めてもらってはいたのですが。

サイトを見る限り、ツアーガイドは予約制になっているようですね。
http://www.glaesernemanufaktur.de/de/besucherservice/besuchsanfrage
で申し込むか、下記の連絡先にコンタクトをとってみるといった方法のようです。
Telefon: +49 (351) – 420 4411
Telefax: +49 (351) – 420 4499
E-Mail: infoservice@glaesernemanufaktur.de

お店だけでしたが、イベントが無い限り、下記の日時であれば入れるようです。
Manufactory shop Mon 12:00 a.m. – 7:00 p.m. * | Tues – Sat 10:00 a.m. – 7:00 p.m. * | Sun 12:00 a.m. – 5:30 p.m. *

念のため、ご自身で確認されてみて下さいね。

投稿: ハイジ | 2012年9月12日 (水) 22時18分

URLを貼って頂き、加えてショップインフォまでありがとうございました。

ツアー予約の問い合わせをダメもと(日本語ツアーですので)でメールしてみました。
英語でもいいのですが、完璧には理解できないともったいないかなと。

ブログタイトル「華麗なるドレスデン」ってすごくいいですね。

投稿: yy | 2012年9月13日 (木) 12時27分

yyさん、ドレスデンは、私が見たドイツの街の中でも特に印象的でした。どうぞ楽しいご旅行となりますように~。

投稿: ハイジ | 2012年9月15日 (土) 11時47分

ハイジさん、おかげさまでVWよりメールで案内および返信が来ました。予約確定はまだですが、こちらで情報頂けたので背中を押されました。

ドイツに行くのは初めてなので結構緊張してます。
が、VWのメールの返信の早さに”きっちり”していて比較的われわれ日本人に似ているといわれる勤勉さと感じ、勝手に親近感が沸いてます。
恐らくそういうのは一面的に過ぎないよくある思い込みなんでしょうが、それにしても旅前には、悪くない親近感です。

ありがとうございました。
また寄らせてください。

投稿: yy | 2012年9月17日 (月) 07時56分

yyさん、そうですね、確かにドイツ人は日本人と同様、"きっちり"している印象ですね。仕事のやり方においても、ドイツ人は非常に効率的だとスイス人の夫は言います。普段はしかめっ面、そして、歯に衣着せずに話すのも特徴的で、最初の頃はアグレッシブさに辟易することもありましたが、逆にわかりやすくて良いと思うことも増えてきました。

こちらはめっきり冷え込みが厳しくなってきました。今週は4度ぐらいまで冷え込む朝もあるようです。どうぞ暖かくされて楽しんできて下さいね。

投稿: ハイジ | 2012年9月18日 (火) 22時28分

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