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Nの悩み

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色々とあるものですねぇ。
 
 
 
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Nの学校生活、基本的には順調なのですが、最近になって、嫌なことが立て続けに起きて、少々へこんでいました。
 
Nの顔立ちはオリエンタル。それで、学校では、「Bist du eine Chinesin?(あなたは中国人?)」と聞かれることもあるそうです。興味本位から聞いたり、ただニュートラルに聞いているような場合は、普通に「日本人とスイス人よ。」と答えているようですが、Nにとっては不快なことだそうです。「聞くんだったら、『どこから来たの?』って聞いてくれればいいのに。」とは本人の弁。先日は、「Unbekannte Chinesin ist da.(なんか知らない中国人がいるぞ。」と学校で見知らぬ上級生の男子生徒二人に言われたそうですが、これは明らかに嫌がらせ。本人は無視したそうですが、きっと心の中ではいっぱいいっぱいだったと思います。
 
 
 
 
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あとは、同じクラスの二人組の女の子に、ランドセルに土をかけられたこともありました。幸い、その後、別の友達が雪を使ってランドセルに着いた汚れをとるのを手伝ってくれたそうで、幾分救われましたが、聞きづてならないイタズラだと思いました。Nも「"Hey, spinnt ihr!"(なにするのよ、バカじゃないの!)」と言って、立ち向かったそうですが、解決にはいたらず。その後も、学童で、スパゲッティのついた手でNの髪を触ったりした出来事があり、担任の先生にお会いしたときに、この件を相談してみました。先生はメモを取り、対処してくれるとのこと。なお、友達のアドバイスにより、イタズラをする子供たちに「あなた達のイタズラは知っているのよ。」と言わんばかりに「仲良くしないさいよ。」と一言念を押しておくという措置も、折りをみて、実行予定。もちろん、子供同士で解決してくれるのがベストなのでしょうが、こういったイタズラは早い段階で阻止しないと、イジメにつながっていきかねないので、歯止めをかけたいと思っているところです。
 
 
 
 
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ついでに思い出したことですが、先日の礼拝の時にも、Lの武勇伝に隠れてしまっていた、ちょっとした嫌なことがありました。その日、いつもに増して大勢の参加者がいたのですが、Nと私の横に空いていた一席に親子二人連れが座りました。女の子とNは、自然に椅子をシェアする形になったのですが、その女の子は、他の友達一人を呼び、3人が一席に座るかたちに。最初に座っていたのはNなのに、聞きもせずに二人がNの席に座り、しまいには、Nを押し出すような恰好になったので、私は、後からきた一人の子に、さすがに3人は窮屈過ぎるので、後ろに言くように言いました。またもや、自分の権利を主張していく必要があるということを再認識しました。
 
 
 
 
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とまぁ、最近は立て続けに色々ありました。こういった問題は、多かれ少なかれ、いずれどこかで突き当たる問題だとは思っていましたが、実際に遭遇すると、悲しいものですね。とは言え、普段私が見かける子供達はみな素直ですし、Nを可愛がってくれる上級生もいるそうだし、学校の休み時間には、一緒に遊ぶ友達も定まってきて、自宅に招いてくれる友達もいるので、それ程心配はしていませんが、こういった出来事を通して、Nが上手に自分の気持ちと向き合い、そして自分自身を強くしていってくれるといいなと思っている次第です。友達関係は、やはり経験していかないと分からないことだらけですからね。 これからも悩むことはあるでしょうけれど、一つ一つ乗り越えていって欲しいなぁ、と願うのみ。私に出来る最大のことは、「大丈夫だよ。」「いつだってNの味方だよ。」と愛情を注ぎ続けること、そして、私自身も気持ちを強く持つことだと思っています。
 
 
 
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※ちょうど同じ頃、学校から「子供自身で身を守る」といった内容のコース案内が届きました。  心理学者、セラピスト、警察、教師の協力により生み出されたコンセプトに基づき、いじめや恐喝などにあった場合の対処法や、護身術の指導などもあるそうです。四日間にわたるコースですが、Nと私で受講予定です。
 

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「育児」カテゴリの記事

コメント

ム~ン・・・悩ましい問題にぶつかったようですね。一つ一つの対処の仕方は、母娘とも適切だと思います。主張することの必要がない環境より、人はこうした経験を積んで強くなっていくのだと、思わされました。理不尽の事には、めげずへこまず毅然と立ち向かってくださいね。家族が結束する事、励ます事、理解する事、これがしっかりしているので安心しています。そして学校にも、学童にもNちゃんの味方がいっぱいいることも救いです。
「子ども自身で身を守る会」に、おやこ(母娘)で受講予定とはいい考えですね。L君がナイトになってお姉さんをエスコートできるようになるまで、護身術、しっかり習ってくださいね。そうそうNちゃんと同い年のライアン君(スコットの長男)は空手を始めたそうです。

投稿: papaya | 2012年12月15日 (土) 07時23分

読んで心がキュッとなりました。

かわいいNちゃんが、小さい心で、がんばっている姿が思いうかび、「大丈夫だよ」と、ギュッとしてあげたいです。

ご両親・姉弟・家族等の支えが一番と思います。

遠くから祈っています。

投稿: たいわんさん | 2012年12月16日 (日) 11時34分

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
じべたをはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あな鳴るすずはわたしのように、
たくさんな歌は知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい

「わたしと小鳥とすずと」…私の好きな金子みすずの詩です。まだ難しいだろうけど、Nちゃんにこの詩を送りたいです。Nちゃんはすてきな子です。

投稿: すーさん | 2012年12月16日 (日) 12時55分

すみません、大事な詩なのにミスプリント…。
上記7行目、“あの鳴るすず”です。ごめんなさい・・・。いつも肝心なところでドジをします。

投稿: すーさん | 2012年12月16日 (日) 12時57分

みんなちがって みんないい・・・
これが分かれば、子供の社会も大人の社会も、
いじめや偏見や争いごとが少なくなるのでしょうに・・・。

こだまでしょうか?もいい詩です。

When I say "Let's play,"
It says "Let's play."

Whan I say"Fool,"
It's says"fool."

When I say "I'm not going to play with you anymore,"
It's says "I'm not going to play."

And so, later I become sad,
Then I say "Sorry,"
It says "Sorry."

Is it an echo.....
No, it's any one of us.

投稿: papaya | 2012年12月16日 (日) 14時17分

Nちゃん、辛い思いしているんですね(涙)
うちの子供たちも、それぞれ大なり小なり経験しました。住んでいる土地が、あまりガラの良い所ではないので。
 次男・長女に関しては、小さい事だったのであまり深刻ではなかったですが、長男はかなり嫌なことがありました。でも、小4くらいから周りの子たちもどの子が優しくて、どの子が意地悪か区別するようになり、自然と意地悪な子が仲間外れになって行きました。
 中3の今は、小学校時代にもまれて育ったせいか?ちょっとの事では動じないです(笑)
 わたし、全然思った事なかったし、今もそうは思わないけれど、同級生から「たらこ唇」ってからかわれてるみたいで・・メールで、たらこの写真が送られて来たりするし、すれ違いざまに無言でたらこ唇をイメージさせる事してきたり(わたしが隣にいるのに!)するのに、本人全然気にしてない(笑)
「あんな事されていいの??」と聞くと、「へ?全然。あいついい奴で、面白いんだよ」なんて言ってます。
  Nちゃんはまだ小さくて受け流すのは無理かと思いますが、長い目で見たらきっと強い子になると思います。長男も低学年のころは、本当に辛かったと思う。理不尽な事で鉛筆の芯が刺さり手術したり、歯が(幸い乳歯)抜けたり(涙)良く不登校にならず、小学校に通ったなと思います。
  わたしは当時、良いか悪いかわかりませんが、学校に言っても解決にならなかったので、長男には「あなたはとても大切な存在」ということを、態度と言葉で伝え続けました。あと、相手の事を「人を傷つける事でしか楽しめないかわいそうな子よね~」と、上から目線で子供に見せました(悪い事かと思いますが)長男はそれで、かなりの言葉が「負け犬の遠吠え」に聞こえたようです。
  正直、母も本当辛いですよね。
いじめっ子の事、上から目線で言っておきながら、本当はわたしも不安で悲しくて・・朝元気に送り出し、長男の後ろ姿を見ながら何度涙した事か・・。きっと、ハイジさんとNちゃんなら、乗り越えられます。応援してます。

投稿: mihoko | 2012年12月17日 (月) 01時08分

papayaさん、そうなんですよね、こちらでも小学生になったお子さんを空手や合気道の教室に通わせ始めた人の話をちらほら聞きます。私もスイスに住み始めた頃、護身術のクラスを受講しましたが、プロテクターに身を包んだ空手の講師相手に、全身の力をこめてパンチしたりキックしたりすることによって、改めて自分の中にこれだけ力があるんだと実感した記憶があります。Nが興味を持ってくれたら初めてもいいかもしれませんね。夫も、昔とった杵柄で、娘に空手を教えようか、なんて言っていましたが、運動不足の夫のためにもいいのかも。

「子ども自身で身を守る会」は、護身術だけでなく、色々な話し合いも行われるようです。いじめられている子が「こういう待遇を受けるのは変だ、理不尽だ。」としっかり思えるところからはじまるようで、一人一人の人間は尊いんだという自己肯定感がベースになっているようです。

投稿: ハイジ | 2012年12月18日 (火) 14時48分

たいわんさん、喜多方からのエール、嬉しいです。私もこの話を聞いたときには胸が苦しくなりましたが、周りの友達の体験談を聞いたり、先生と話し合ったり、Nも含めて家族で話し合ったりすることを重ねて、少し気が楽になり、Nのことだからきっと大丈夫だと前向きに考えられるようになりました。Nも、学校のFちゃんという友達と手が出る喧嘩をして、負けていなかった(!)ようですし、(Fちゃんのお母さんも、「子ども同士のことだからね。」と考えられる人でした。)、そのFちゃんとは今ではすっかり仲良しになり、先日もNだけお呼ばれしてきたところなんです。勿論、これからも色々あるでしょうけれど、家族と友達のサポートを得ながら、乗り越えていくしかない、と思っています。

投稿: ハイジ | 2012年12月18日 (火) 14時49分

すーさん、すてきな詩を有難うございます。YouTubeで歌も見つけたので、Nが帰宅したら一緒に聴こうと思っています。本当に、「みんな違ってみんないい」なんてすよね。

Nは、どこに居ても寛容性を持つ優しい人もいれば、意地悪な人もいる、と認識し始めているようです。それだけでなく、一人の人間の中にも色々な「顔」があることも。幼稚園では、こういう問題は無かったのですが、年齢が上がるにつれ、現実と向き合わなくてはならないんだなぁと思ったりもしています。これも、人生経験ですね。

投稿: ハイジ | 2012年12月18日 (火) 14時50分

papayaさん、これまたいい詩ですね。人間関係の基本を表しているような気もします。昨日は、「〇ちゃんって子はね、△ちゃんが居ないときに、『絵がへたくそだ』って悪口を言ってるんだよ。」と憤慨しながら話してくれました。Nが廊下で靴を履きかえているときに、聞こえてきた事らしいのですが、「陰口をたたく子に対する不快感を感じるなど、毎日、学校で社会経験を積んでいるようです。

投稿: ハイジ | 2012年12月18日 (火) 14時53分

mihokoさん、有難うございます。私も中学生のときに、アメリカから帰国し、「変」「生意気だ」「協調性が無い」とイジメにあった経験があるので、Nの気持ちが痛いほどわかります。でも、よくよく思うと、まだ小学生レベルの意地悪であって、悪質ではないと思うんです。まだ良いこと、悪いことの分別がつかず、イタズラの延長というか。私の夫は、「そんなことをする子は全くベイビーだ。」なんて言っています。でも、イタズラの程度の差こそあれ、Nが嫌なことははっきりと嫌だと言う勇気を持ってほしいと思っています。「こういう扱いを受けることが腑に落ちない。不公平だ。」と思うことって自尊心のためにも大事だと思うんですよね。

一番上のお兄ちゃんも色々とあったんですね。でも、気にしていない様子だと聞く限り、ご本人は精神的にも強いんでしょうね。Nもスルーする力も持ち合わせて欲しいなって思います。
子供って時々ビックリするほど残酷だったりしますよね。でも、愛情豊かに育つ子供は、そういうものに立ち向かう強さも持ち合わせていると思います。母親も強くありたいですね。

投稿: ハイジ | 2012年12月18日 (火) 14時59分

GReeeeNの「遥か」という歌、ご存知ですか?その歌の中に、こんな歌詞があります。以前から、ステキな歌詞だなと思っていたので、ハイジさんに送ります。
 「誰かに嘘をつくような人になってくれるな」父の願いと、「傷ついたって笑い飛ばして、傷つけるより全然いいね」母の愛。
 
巣立って行く我が子への歌のようですが、この部分を聴くと、ウルッときちゃいます。

投稿: mihoko | 2012年12月18日 (火) 23時49分

mihokoさん、初めて聴いたのですが(とにかく邦楽や日本の番組には疎くなってしまっています。。。)、いい歌ですね~。しみじみと聴き入ってしまいました。私もこういう風に考えられるような逞しさ・優しさを身につけたいな、と思っています。励まされます、どうもありがとうございました!

投稿: ハイジ | 2012年12月19日 (水) 20時34分

Nちゃんの小さい身体と心で、人生を頑張って生きているんですね。 最初にこちらを読んだ時も涙が出てしまって、そして数日おいて改めて読み返しても涙が出てしまいます。 

国籍や人種問題ということではなく、子供に分かりやすい「違い」なのかなとは思いました。一緒にいるという経験を重ねることで、お友達も、そしてNちゃんも、違いを超えるというか、感じなくなるような関係を築いていけるようになるのかなとも思いました。  

がんばれ、Nちゃん!! 

投稿: | 2012年12月25日 (火) 16時12分

えっと、どなたかちょっと思いつかないのですが、心温まるコメントを有難うございます。確かに、そうですね。まだ学校が始まってたかだた4か月なので、まだ「新入り」は目につきやすく「違い」が強調されてしまいやすいのでしょうね。きっと、馴染んで、一緒にいる期間が長くなれば、解消されていく問題も多いと思います。あとは、親の外国人に対する考えも、子供のそのまま移りやすいんですよね。そんなことも考えながら、なるべく偏見のない人間でありたい、無意識の発言には気を付けよう、と思ったりもします。
応援、嬉しかったです。ありがとう!

投稿: ハイジ | 2012年12月25日 (火) 23時46分

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