サーカスがくれた夢

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スイスの代表的なサーカスであるCircus Nock(ノックサーカス)を見に行ってきました。 バーゼルメッセの会場に近い、Rosentalという一角に、テントやワゴンが並んでいました。昔ながらのスタイルと雰囲気にどこか懐かしい郷愁を感じつつ、過去へタイムトリップしたような気分にさせられます。

 

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会場内に入ると、目にとまったのがこちらの絵。このノックサーカス団の監督はチャーリー・チャップリンの息子であるユージーン・チャップリン氏なんですね。

 

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公演内容ですが、スイスのCircus Knie(クニーサーカス)と比べると、動物たちの出番が少ないようにも感じましたが、空中ブランコ、ジャグリング、フラフープ、バランスアクトなどアクロバット系の曲芸は見ごたえがありました。演目の間には、ピエロが出てきて、言葉を発することなく、パントマイムと奇妙な発声音だけで、皆を笑わせてくれます。少々くだらないと思えるジョークもありましたが、Nや他の子供たちの笑いのツボはしっかりおさえていたようです。

 

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実は、このサーカスのことはこの本で知りました。夫が子供の時に読んだ本です。Ursula Huber(著)Celestino Piatti(絵)による、アンティーク本。サーカスで働くノック・ファミリーの実際の暮らしぶりが綴られています。次の興行へと向かう道中の様子、出番まで練習や衣装合わせをする模様、テントの中で勉強に励むサーカスの子供たち、一族の台所をまかなう「おかみさん」の姿、、、などなど、言ってみればサーカスの舞台裏が淡々と描かれています。

 

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上記の本はさほど興味を示さなかったNも、実際のサーカスには釘付けでした。(多少、飴玉と、休憩時間のアイスクリームでつったりもしましたが。。。)三歳児にとって二時間という公演時間は長いと思うのですが、途中「わおー!」「こわーい!」などと歓声をあげたり、拍手をしたり、一丁前の観客でした。ちょうどいいご褒美となったのが、公演の後のポニー乗り。同じアリーナでポニー乗りが出来るなんて、子供の心を鷲づかみにしますね。

 

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一週間たった今でも、しっかり記憶に残っているようで、「空中ブランコはすごかったねー。普通に乗るんじゃなくって、ブラブラしてたー。」と熱く語ります。バレリーナになりたいという夢も一段とふくらんだようです。とは言え、時々、絵描きさんにもなりたいとも言うので、小さな乙女心はいろいろと揺らいでいるようですけどね。 (^_^;)

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エコミュージアム

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エコミュージアムとは、エコロジー(生態学)とミュージアム(博物館)とをつなぎ合わせた造語で、ある一定の地域において、住民の参加によって、その地域で受け継がれてきた自然や文化、生活様式を含めた環境を、総体として永続的な(持続可能な)方法で研究・保存・展示・活用していくという考え方、またその実践である。→Wikiより抜粋。

ミュージアムというと、学芸員などの専門家によって高度な文化や技術が守られている、といったイメージがあるのですが、ここ、アルザスにあるエコミュージアムは、さながら「江戸村」や「明治村」、はたまた、いつぞや行ったことのあるAmish Countyといったところ。

広い敷地には、70ほどの木組みの建物の他に、当時の生活様式を感じとれるような陶器屋や鍛冶屋、パン屋などがあります。ここは、そういったアルザスの住環境や伝統を残しておきたい、という人々の思いと努力から実ったミュージアムなんです。

 

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古くからの友達家族と一緒に行ったのですが、子供達も大喜びでした。馬車に乗ったり、家畜と戯れたり、当時からある旧式のメリーゴーランドに乗ったり。Nもよっぽど気分が良かったのでしょう、音楽に合わせてグルグルまわりながら踊りだす場面もありました。子供達がご機嫌に遊んでくれると、親たちだって、ゆっくりおしゃべり出来ますからね。行く前は、「せっかくアルザス行くなら、リボヴィレかリクヴィル。エコミュージアムなんてわざわざ行って楽しめるかな。」なんて思っていた私ですが、行って良かった!これぐらいの年齢の子供達にとって刺激が強すぎず、ゆる~い楽しみ方が出来るミュージアム、おススメです。

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イースターに向けて

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現在、我が家の食卓は、娘の工作品で華やいでいます。
(食事時は、かなり手狭になりつつありますが。。。)

左から、兎のナプキン立て(中にはトイレットペーパーの
芯が使われています。オレンジ色の兎はNがほぼ一人で
チョキチョキ、ペタペタしましたよ。)、羊のデコレーション、
そして、生け花風(?)の枝のデコレーション。

これらは、ベビーシッターさんの家で教えてもらったり、シュピールグルッペや
教会の母子の会で作ったものですが、我が家はイースターづいています。

これまでイースターを迎えたことがありながら、あまり考えたことも
なかったのですが、卵・羊・兎にはそれぞれ意味があるんですね。

●卵は、「生命の源」を象徴。また、一説によると、ひよこが卵の殻から
出てくるように、キリストの「蘇生」を表している。
●兎は、年に四回2、3匹の子供を生むことから「多産」を象徴。
●羊は、罪がなく犠牲者となったキリストのシンボル。

だそうです。

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そして、日曜日の朝は、一足早いのですが、近所の人達とアパートの中庭で卵探し。
周りの子が駆け回って探している中、Nはゆっくりとマイペースで探し始めます。
そして、卵を3個見つけたら、本人的にはもう満足。
私がハッパをかけても、自分の拾った卵を嬉しそうに眺めたりするだけ。
がめつくなく、おっとりとした性格は夫似です。

それにしても、こういった近所付き合いが出来るのは有り難いこと。
ノリの良い、アングロ・サクソン人が多く住むアパートに居るおかげかな。
夏に向けて、ますます行事が増えそうです。

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いまさらながら、ファスナハト

ちょうど一週間前に帰国しましたが、体調を崩してしまい心身ともにへたっていましたが、ようやく復活。生活リズムも軌道に乗ってきたところです。  

20090303_faschnacht1バーゼル人が"Die schönste Jahreszeit(一年で一番美しい時期)"と言わしめるお祭り、ファスナハト。せっかくだし、一目だけでもと、雨が降る月曜日に、時差ボケの体にムチをうち、家族でちょっくら見学に行ってきました。  

ファスナハトはもともと「断食の前夜祭」という意味。イースター前の40日間、断食に入る前に飲み食いをして大暴れしよう、というお祭りです。 人々は仮面や衣装をまとって街をねり歩き、グッゲンムジークという音楽隊は街を大音響でうめ尽くします。  

20090303_faschnacht3見学者の中にも、仮装して楽しんだりしていましたが、普段は、物静かなスイス人なのに、お祭りが行われる三日間だけ別の人格になるようです。  

と言っても、ただ騒ぐだけではなく、グループごとに、社会・政治を皮肉たっぷりに風刺したテーマを掲げていて、ちょっぴり知的。例えば、カダフィ(リビアの最高指導者の息子カダフィ氏がスイスで逮捕されたことが引き金となり、原油輸出停止となった事件)のお面をつけたグループがいれば、"Die gröschti Fläsche(大バカ者)"とUBS前会長オスペル氏の非難するものもあり。標準ドイツ語を導入することを皮肉ったもの、色々ありました。 

20090303_faschnacht5 夫が都度説明してくれましたが、もう少し社会情勢にアンテナはらなきゃなぁ、、、スイスドイツ語、ないしはドイツ語が理解できればなぁ、、、などと痛感したお祭りでもありました。娘は、山車からばらまかれる飴玉をゲットできて、嬉しそうでしたけどね。

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ティンゲリー美術館

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ティンゲリー美術館は製薬会社のロシュの脇に位置します。1996年、ロシュの創立百年記念に、バーゼル市に寄付したそうです。  

この美術館、一風変わってます。展示されている作品は、機械の廃品を組合せたユニークなオブジェ。さらには、ほとんどの作品が機械仕掛けになっているので、訪問者がボタンを押すと、不恰好な動きとともに、ジャンジャカ・キーキーなどと音をたてるのです。雑音といえば雑音ですが、子供達はその仕掛けに大喜び。

   

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ただ、難をあげれば、ボタンを頻繁に押すのを避けるため、数分間休憩時間が設けられており、その間はいくらボタンを押しても動きません。「なんで動かないの?」と娘は不審顔。ということで、見学する際のコツですが、なるべく前の見学者との間隔を上手にあけて見学するようにすると良いのかも。。。

   

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作品の素材は、鉄の廃材だけでなく、捨てられたカウベルやバケツやゴミ箱。ティンガリーは現代の消費社会を皮肉っているのでしょうか。。。

   

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天井からも色々な物体が吊り下げられています。動物の骸骨、女性の足、イタチの毛皮なんてのも。かなりシュール。

   

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1階には、展示物に囲まれながら、なにげに凝った積み木で遊ぶことの出来る、大きなスペースも設けられています。

   

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ティンゲリーの奥さんはあのチューリッヒの駅で空中遊泳(?)している、カラフルでいびつに太った女性の造形でも有名なニキ・ド・サンファル。この作品なんて、彼女の影響を少なからず受けているのかもしれませんね。(勝手な推測だけど。)

    

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大人も単純に楽しめちゃう美術館。娘も好奇心を十分にかき立てられたようです。帰りは、美術館横のライン河沿いでちょっとだけ石投げに興じました。2mぐらいは投げれるようになったかな。いや~、それにしても寒いのなんのって。手袋していても手がかじかむほどでした。

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バレエ 二夜連続

20081122_traviata土曜日夜は、バーゼル劇場にて「Traviata」を鑑賞。プリンシパルである中野綾子さんのバレエが見たくて。トラヴィアータとは、「道を踏み外した女」という意味。ヴェルディのオペラ「椿姫」の原題となっています。高級娼婦と青年の、切ない恋の模様を描いた物語。

特に、切なさ、淋しさ、苦しさを演じる姿、舞台の上でもだえる演技が圧巻でした。女性の私が言うのもなんですが、しなやかで、美しい肢体にほれぼれ。指先から髪の毛まで、すべてが芸術でした。

実は、中野綾子さんは、この間ばったり公園でお会いしました。「日本人の方ですか?」と話しかけたのがきっかけですが、お互いの子供の年齢が近いこともあり、しばし話し込むことに。明るく気さくで、自信に満ちた綺麗な方でした。仕事と育児の両立はさぞ大変だろうにと思いますが、その辛さを全く感じさせぬ笑顔。彼女を応援したくなりました。

20081123_bejart_3日曜日夜は、現代バレエ界の巨匠モーリス・ペジャールの遺作、Le tour du monde en 80 minutes(80分間世界一周)を鑑賞。友達が行けなくなったということで、頂いたチケットを握り締め、行ってきました。

ジュール・ヴェルヌの「80日間世界一周」がきっかけとなり生まれたこの作品は、まだ日本では一度も上演されたことがないそうですが、世界中の国々を訪れたベジャールの一生が込められています。

クラシックバレエとは異なる独創性。どの演目も、肉体の躍動感、エネルギーがあふれていて、振付家でもあり哲学者でもあったぺジャールの目を通してみた世界が、いかに希望に満ちている世界だったかをうかがい知ることが出来ます。

紙面や液晶ディスプレイを通すのでは伝わらない「何か」、現場にいかないと得ることの出来ない感動、心が震える瞬間、、、歳をとっても大事にしたい。そんな事を感じた週末でした。

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初秋の一人美術館巡り

20070904_kuntmuseum 今日は、週に一回のベビーシッターの日。娘を預けた後、この日は普段とは違い、バーゼル市民美術館に向かいました。秋風に乗せられて。

この美術館は、8年前にも訪れたことがあるのですが、珠玉のコレクションの数々は何度見ても見飽きることは無いですね。この美術館は、1671年にバーゼルの市民たちが自ら設立した、世界最古の公共美術館です。芸術が貴族の娯楽だった時代に、非常に稀有な美術館だったことでしょう。至宝の中には、レンブラント、クレー、ホドラー、ルノワール、モネ、ピカソ等そうそうたる名作が含まれます。

現在は、アメリカ人のアーティストJasper Johns展も特別展として開催中なので、こちらも観賞してきました。彼の1950年代以降の初期の作品を展示するのは、欧州の中ではこの美術館が初とのこと。Jasper Johnsは、ポップアートの先駆者の一人とも言われていますが、その作品は、美術という概念を覆されるほど奇抜です。絵画自体に、椅子や新聞紙やスプーンなどがアタッチされているのです。また、数字や標的や物差しなど、平面的なものや抽象的なものが多く描かれていました。美術とは「美しいもの」という方程式はここでは当てはまらず、「人はどんな物差しを持って世界を認識し、物についての概念や形象を自分の物とするのか」と作者の問いかけに対峙することになります。美術を鑑賞しながら、哲学に浸ってみたい気分にさせられました。

一通り見終わった後は、隣接のカフェに入り、一息つきます。ゆっくりカップチーノをすすって。エントランスにつながる中庭に面しているので、ピープルウォッチングも出来ます。ふと見上げると、猫背気味にベビーカーを押す女性も通りすがってゆきました。娘は今やベビーシッターさんにも懐いて安心して預けられるようになったものの、娘と同年齢の子やその母親を見ると、シンパシーを感じて、落ち着かなくなってきます。子離れが出来ていないのは私の方でしょうか。そそくさとお会計を済まし、娘を引き取りにベビーシッターさんの家へと急ぎました。

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バイエラー財団美術館

20070407_beyeler_foundation バーゼルは小さい街ながら、約30もの美術館を持つアートな街でもあります。その中でも、バイエラー財団美術館はスイスで一番の訪問者数を誇る美術館。前々から行きたいと機会を狙っていたのですが、イースター休暇中にようやく足を運ぶことができました。

建物は、ポンピドゥー・センター、パウル・クレー・センター、関西国際空港なども手がけたレンゾ・ピアノ氏による設計です。無料でレンタルできるベビーカーに娘を座らせ、いざ館内に入ると、ガラス屋根から差し込む柔らかい光に包まれ、心が解きほぐされていきます。特にモネの「睡蓮」が飾ってある部屋は、大きな窓の外に広がる庭園と池が映り、自然とアートが一体になった、なんとも心地よい空間が広がっています。時間を気にせず絵の前でぼけーっと出来たらなぁと思っていたら娘の口がへの字になりつつあったので、足を止めずに急ぎばやに次ぎの絵へと。残りは駆けで観覧。

入場料は23フランと高めですが、今年はバイエラー財団美術館の創立10周年目ということで、現在開催中のムンクの特別展だけでなく、8月19日からの特別展にも力が入っているようですし、ぜひまた観に行こうと思っています。

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バーゼルのファスナハト

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バーゼルで最大のお祭り、ファスナハトを見に行ってきました。赤ちゃん連れなので、ちびっこパレードが行われる火曜日に繰り出しました。Guggenmusik(ブラスバンド)隊の賑やかな音に見物客も興奮気味。ただ、Clieque(隊)ごとに曲も違うのですが、お互い構いもぜずに音楽が鳴り響くので、ひっちゃかめっちゃかな感も。。 

祭りの日の夜は、Cliequeがレストランなどで、Schnitzelbankという社会的風刺をまじえた歌やスピーチを行うという会が催されます。バーゼル訛りのドイツ語で、ほとんど理解出来ないのですが、通訳を介しても笑いのツボが違うのか、イマイチ笑えなかったり。。こういう場面では、異文化の中にいるがゆえの淋しさを味わいますね。

それにしても、今回は6歳の男の子がお祭りの山車に轢かれて亡くなるという事故がありました。日本だったらお祭り自体が中止されるかもしれませんが、こちらは、個人の責任という観点からなのでしょうか、何事も無かったようにお祭りは続いていました。やはり心が痛みます。

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